こんばんは。Madaxです。
今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である労働法の学習記録をまとめました。
企業に所属するサラリーマンの場合、人事部以外では労働法の知識を必要とする場面は多くないという印象ではありませんか?しかしながら、働く上で自分自身の重要な権利を扱う科目なので、知っておくと得をするかもしれません。
科目の概要
労働法は賃金をもらって働く労働者(サラリーマン)とその労働者を雇用する使用者(企業)の関係を規定した法律の総称。「民法」のように「労働法」という法律があるわけではありません。
労働者と使用者の関係を規定する法律は様々あるものの、労働基準法、労働組合法、労働関係調整法が労働三法として知られています。
私自身、幸いにも労働法に規定される権利の行使にあたり、勤務先と揉めた事例はありません。しかし、残念ながら全ての企業がそうではないと思います。解雇や年次有給休暇といった労働に関する重要な権利を学べるので、法学部甲類に在籍する方は履修して損はありません。
レポート
2021年度の設問は労働基準法に規定された労働者の権利に関して学説と判例を整理して述べるというもの。
提出1回目(2021年9月)
レポートの設問は問われている内容が明確であったうえ、参考となる学説や判例は多くの参考文献で扱われていたため、必要な情報はすぐに収集できました。
しかし、2021年9月上旬に提出してから約1か月後に不合格で返却。
講評では、「大学のレポートとは?」というそもそも論から指摘を受けました。採点者の先生曰く、設問に対して私自身の問題意識から主題を設定し、それを中心に構成する必要があるとのこと。そのため、構成から練り直すこととなりました。
提出2回目(2022年3月)
私自身、レポートと論文は別物だと考えています。
- レポート:設問に対して必要な情報を整理し、自身の見解を述べる
- 論文:自らの問題意識に基づいて問いを設定し、その検討に必要な情報を収集して自身の考察を述べる
今回の指摘は論文に相当するため、レポートではないのでは?という思いを抱きつつ、単位取得のため主題を設定して構成を練り直しました。
2022年3月下旬に提出後、約1か月半後に合格で返却。
事前に採点者の意図を汲み取ることができない通信制大学ならではの評価だと感じました。こういうことがあるので、とりあえずレポートは早く提出するに限りますね。
科目試験(代替レポート)
2021年度第III回科目試験(代替レポート措置)を受験し、合格。
代替レポートの設問は事例問題。レポート課題と同様、労働基準法の範囲からの出題でした。レポートと同様の参考文献(後述します)の内容で解答できたため、レポート作成以上の知識が問われている実感はありません。
参考文献
私がレポートを作成した2021年時点では指定テキストの『フロンティア労働法[第3版]』(法律文化社)が出版されていませんでした(当記事を執筆している2023年時点でも出版されていない模様)。
指定テキストの第2版では昨今の労働基準法改正が反映されていないため、学習には他の文献を使用する必要がありました。そこで私が実際にレポート作成時に使用した参考文献をシェアします。
レポート作成はこれ一冊で乗り切ったと言っても過言ではありません。必要十分な内容が記載されており、初学者でも分かる難易度となっています。
教科書としての参考文献が上記の一冊なら判例集の参考文献は本書一冊。丁寧に解説されているうえ、レポート作成に必要十分な判例が収録されています。
最後に
今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である労働法の学習記録をまとめました。いかがだったでしょうか。
人事部以外の部署で業務を行うサラリーマンにとっても、労働上の権利に関する内容が豊富に扱われているので、身近に感じる内容も多いと思います。
労働法の履修を通じて、日本のサラリーマンが保護されているという状況も理解することができました。サラリーマンの働き方の良し悪しは置いておいて、その環境を活用してチャレンジし続けることが大事ですよね。
それでは。また!
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