Madaxです。
今回は選択科目である「会計学」について、履修の動機、レポート・科目試験の対策、履修の成果の3点を当時の記憶を振り返りながらまとめます。
結論を先に述べると、「会計学」は財務会計論の入門に適した科目といえるでしょう。
履修の動機
「会計学」は、慶應義塾大学通信教育課程法学部において、甲類(法律学)・乙類(政治学)いずれの専攻でも選択科目に位置付けられています。
必修科目や選択必修科目の単位数も充足していない状況で、僕が履修を決めた理由は、業務で財務会計の知識が必要になったからです。
僕は財務や経理に関係する部署ではないものの、2020年度に財務諸表の知識がないと対応できない業務を担当することになりました。
それまで全く勉強したことのない分野であり、どこから手をつけようかと考えていたところ、目に留まったのは本棚にあった「会計学」のテキスト。
パラパラめくってみると、会計学の歴史や財務諸表の基礎的な内容が記されていました。
テキストを読み進めて業務の実施に必要な最低限の知識を得つつ、せっかく勉強したことを無駄にしたくないという思いもあり、レポート作成に至ったのです。
このように業務上の必要に迫られて勉強を始めた後に履修を決めたものの、業務以外にも役に立つことがありましたので、選択科目であっても履修してよかったと思っています。
レポート・科目試験の対策
レポートの作成期間と提出回数は次のとおりです。
- 作成期間:約3か月(2020年9月〜11月)
- 提出回数:1回(2020年11月提出→2020年12月返却(合格))
科目試験(代替レポート)の受験時期と結果は次のとおりです。
- 受験時期:2021年1月
- 結果:合格
科目名に「学」が付いているとおり、レポートでも試験(代替レポート)でも、日商簿記のような演習問題ではなく、学問的な内容が問われました。
レポートの骨格となる内容はテキストでカバーし、それに数冊の専門書で肉付けしていくことで対応できましたので、難易度はそれほど高くない印象です。
履修の成果
「会計学」の履修によって、貸借対照表や損益計算書の概要を理解することができ、業務で求められていた最低限のラインには達することができました。
さらに、同じ時期に興味を持って勉強していた投資においても、企業の財務内容などを理解するうえで、会計学の知識が役に立ったのです。
一方、財務諸表を理解するうえで、「会計学」の学習のみでは不十分であることも事実です。
特に、実際の取引が財務諸表に反映される過程を理解するためには、簿記の知識が必須になります。
財務会計の知識を得るうえでは簿記から勉強しても何ら問題はないと思うものの、僕自身は「会計学」で基本的な知識を身につけた後に簿記の勉強を開始したことが、スムーズに内容を理解することにつながったと思っています。
まとめ
今回は「会計学」の学習記録についてまとめました。
- レポートや科目試験では学問的な知識が問われる
- 財務諸表の基礎を学ぶのには最適の科目
- 「会計学」の履修のみでは財務諸表の内容を十分に理解できないので簿記の勉強が必要
「会計学」は財務会計の基本的な知識の概要を学ぶことができ、簿記へのステップにもなり得るので、これまで財務会計を学んだことのない方にこそオススメできる科目といえます。
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