当ページにはプロモーションが含まれます
通信制大学

通信制大学のメリット・デメリット

通信制大学に関心を持った社会人の方のなかには、通学課程との違いや、実際に学び続けていくことができるのだろうかと不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、通信制大学3年目となった僕が、入学してから感じたメリットデメリットを通学課程の記憶と比較しながらお伝えします。

これから通信制大学を選ぶ社会人の方の参考になれば幸いです。

 

通信制大学のメリット

通学課程との比較において、僕が感じるメリットは以下の3つです。

  1. 自分のペースで学習できる
  2. 学費が安い
  3. 大学生の身分を利用できる

 

自分のペースで学習できる

これが通信制大学の最大のメリットではないでしょうか。

通学課程のように開講される科目、定期試験の時期、進級に必要な単位や科目が決まっていると仕事や家事・育児との両立が難しいですが、通信課程では自分の好きなタイミングでレポートを提出したり、試験を受けることができます。

仕事や家事など自分の生活のリズムを判断しながら、柔軟に進め方を変えることができるのは大きなメリットですね。

そして、最大修業年数も12年とかなり長く設定されています。学士入学の場合、総合教育科目の履修は免除されますから、専門科目の学習に充てることのできる時間をより多く確保できます。

 

学費が安い

通学課程と通信課程で同じ学部を設置している場合、一般的には通信課程の方が学費が安いです。

例えば、慶應義塾大学法学部の通信課程と通学課程を入学初年度を比較すると、以下のとおりです。

通学課程(2022年度)

  • 入学金:¥200,000
  • 在籍基本料:¥60,000
  • 授業料:¥890,000
  • 施設整備費:¥200,000
  • その他費用:¥13,350
  • 初年度合計:¥1,363,350

通信課程(2022年度以降)

  • 選考料:¥20,000
  • 入学金:¥30,000
  • 在籍基本料:¥30,000
  • 授業料:¥140,000
  • 初年度合計:¥220,000

通信課程は上記以外にスクーリング受講料(1科目あたり¥5,000〜25,000)もかかりますが、それを含めたとしても、通学課程に比べて大幅に安いことが分かります。

 

大学生の身分を利用できる

通学課程の学生と全てが同じ条件ではないこともありますが、基本的に大学内の施設は同じように利用することができます。

また、大学と提携している美術館や博物館に学生証を提示することで無料で入館することができたり、各種学割のサービスを受けることも可能です。

なお、サービスによっては一度学割を使用している場合、再度使用できないことがあったり、年齢制限をしているものもありますので、各種サービスの使用前には条件の確認が必要です。学割の利用はあくまで「おまけ」という位置付けですね。

 

通信制大学のデメリット

上記のメリットに対して、僕が感じるデメリットは以下の3つです。

  1. 周りに仲間がいない
  2. 勉強時間の確保が難しい
  3. 利用できるサービスに制限がある

 

周りに仲間がいない

これが通信制大学の最大のデメリットであると感じます。

通学課程の場合、周りには同じ年代・環境の仲間がいて、日頃から相談などができますが、通信課程の場合は孤独での学習が基本となります。

通信課程でもサークルやSNSで同じ大学の仲間を作ることができますが、通学課程のように同じ年代や環境の人と遭遇することは少ないので、いかに自分を律して勉強することができるかが大事になってきます。

 

勉強時間の確保が難しい

通信課程に通う社会人の方は、日中は仕事、終業後は家事や育児のように1日のスケジュールが出来上がっています。

また、メリットの1つ目の裏返しですが、良くも悪くも自分のペースで学習できるので、仮に入学してから一科目も履修しないでも、誰からも何も言われることはありません。

そのため、意識的に勉強する時間を確保しなければ、時間とお金を無駄にしてしまうことになります。

僕も1年目〜2年目の前半までは仕事が忙しいことを理由にテキスト科目の履修を進めていませんでした。この時、少しでもテキスト科目の学習を進めていれば、もう少し早いペースで単位取得ができていたなと今では後悔しています。

(勉強の進め方については、また別の記事で紹介します)

 

利用できるサービスに制限がある

通学課程であれば、日常的に大学に通っているので、学内のネットワークを介して、大学が契約している学術雑誌へのアクセスすることが容易ですが、通信課程ではそのような環境ではないので、専門的な資料にアクセスすることが難しいです。

また、卒業論文を執筆する段階でないと図書館で書籍を借りることができなかったり、電子版の閲覧ができないなど、通学課程の学生と比べて利用できるサービスが制限されていることがあります。

そもそも、大学から離れた地域にお住まいの方は、大学の図書館を定期的に利用することができないので、専門書を閲覧すること自体が困難です。

このことが原因となり、レポートの作成が滞ってしまうことがあるでしょう。

その場合、自分が卒業した大学、もしくは、お住まいの地域にある国公立大学の図書館の利用条件を確認してみてください。大体の場合、卒業生や住民の利用が可能となっています。

 

まとめ

今回は、通信制大学のメリット、デメリットについて述べました。

メリット

  1. 自分のペースで学習できる
  2. 学費が安い
  3. 大学生の身分を利用できる

デメリット

  1. 周りに仲間がいない
  2. 勉強時間の確保が難しい
  3. 利用できるサービスに制限がある

 

通信制大学への入学の検討にあたって、学習の目的だけでなく、上記のメリット・デメリットも参考としていただければ幸いです。

 

 

コメント