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通信制大学

慶應通信卒業ロードマップ #4 卒業論文

Keio univ 通信制大学

こんにちは。Madaxです。

2023年9月、ついに慶應義塾大学通信教育課程法学部を卒業しました!

2019年4月に学士入学して4年半。入学当初に目標としていた”4年での卒業”からは少し遅れたものの、”卒業”という目標自体は達成することができました。

卒業までの道のりを自分の中だけに閉じておくのはもったいないので、僕自身の単位取得や卒業論文作成の過程をご紹介します。慶應通信に在学中の方や入学を検討中の方は参考にしてください。

今回は#4 卒業論文です。この記事では卒論の準備から卒業試験までの過程を時系列に沿って紹介します。

学部や分野によって進め方は異なると思うので、一つでも参考になりそうな部分があれば幸いです。

学習前に必要な準備は以下の記事で解説しているので、まだご覧になってない方は先にご覧ください。

慶應通信卒業ロードマップ #1 履修前の準備
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卒論指導登録(2020年7月)

2020年春の東京転勤、コロナ禍による国公立大学・出身大学・公共図書館の利用制限を受けて、慶應図書館の利用を目的に卒論指導登録をしました。

この時点で卒論の方向性は全く決まっていません。(むしろ乙類への転籍を考えていたほど)

卒論指導申込(2022年2月)

卒業要件の8割程度の単位を取得した2021年秋頃から先行研究の調査に着手

卒論の方向性を決めるうえで、大事なポイントは次の二つだと思っています。

  • 現在も参考にできる文献(先行研究)が出続けているか
  • 自分が興味を持って取り組めそうな分野か

卒論は先行研究の上に成り立つので、個人的に取り上げたい題材があったとしても、先行研究がなければ文献収集の段階で詰んでしまいます。CiNiiやGoogle Scholarなどを使って検索してみることが大事。

先行研究のデータをもとに自分の主張を述べるので、自分が意欲的に取り組めそうな分野でなければ、なかなか進めることができません。テキスト科目履修時の得意/不得意は一つの判断基準になります。

2022年1月の科目試験終了後〜2月中旬の提出期限にかけて集中的に卒論構想を書き上げました。

提出時点において、卒論に直接関連する科目は科目試験受験済みで結果が出ていない状態。卒論構想は背景やアプローチは明確だった反面、考察の方向性は抽象的な内容にとどまっていた状態でした。

予備指導(2022年5月)

2022年3月下旬に事務局から予備指導となった連絡がありました。

予備指導自体は残念だったものの、抽象的と感じていた考察の方向性や、提出時点で単位未習得(結果的には取得)だったことを考えれば、再提出を回避できただけありがたいという気持ちがあったのも事実です。

予備指導の連絡後〜指導日当日にかけて、提出した卒論構想を見直し、卒論の柱となる問いの立て方を再考しました。

指導日当日は提出した卒論構想の見直しの方向性を説明し、予備指導になった理由と改善すべき点を指導教授に確認。

その結果、2月時点で提出した構想の内容と当日の説明から、本指導1回目に格上げしてもらうことができました!卒論構想だけでは事務局が判断しかねることもあり、このような事例はそれなりにあるようです。

本指導2回目(2022年10月)

予備指導(兼)本指導1回目の際に、卒論の目次を作成し、各章の概要を考えるよう、宿題が出されていました。

指導日前に事前送付し執筆許可が出ていたものの、自分の中で検討しきれていない部分があったため、指導日当日はその点を中心に質問。最近の研究動向や方向性について、有益なアドバイスをいただけました。

最短での卒業を希望している旨をお伝えしたところ、2023年9月での卒業予定申告も許可していただきました。

本指導3回目(2023年5月)

本指導2回目以降、2022年11月から本格的に執筆を開始し、2023年2月に5割、2023年3月に7割を書き上げ、2023年4月に初稿を提出

現役時代に卒論も修論も経験しているのですが、理系のような自分の実験データがないなかで考察を書き上げるのは、文系ならではの大変さがあるように感じました。

指導日当日まで指導教授からのリアクションがなかったので不安だったものの、考察の方向性が間違っていないため、表現やてにをはの修正、一部項目の再考を前提に提出許可をいただくことができました。

製本・提出(2023年6月)

5月中に全ての修正を終えることができ、残すは製本のみ。

僕は自宅で原稿を印刷し、慶應の生協に持ち込んで製本をお願いしました。生協受取にして納期は約1週間費用は¥4,950

三田以外の生協でも問題なく製本の依頼ができます(電話での事前確認がおすすめ)。僕は大学病院のある信濃町の生協で注文しました。

仕上がりはこのような感じ。

graduation thesis

卒業試験(2023年9月)

2023年8月中旬ごろから卒論の内容を見返し、要点をまとめました。提出から卒業試験まで期間が空くので、卒論自体を見直しておくことは必須です。

試験日当日は冒頭にパワポを使って卒論の概要を10分程度で説明し、その後に20分程度で主査と副査の先生から卒論の考察自体と卒論に関連する問題点についての質疑応答がありました。

卒論は慶應通信最後の砦

僕の卒論に関するタイムラインをまとめると次の表のようになります。

2020年7月 卒論指導登録(方向性決まっていない)
2021年秋 先行研究の調査に着手し、方向性を決める
2022年2月 卒論指導申込
2022年5月 予備指導(本指導1回目に格上げ)
2022年8月 執筆許可
2022年10月 本指導2回目(卒論予定申告許可)
2022年11月 本格的に執筆開始
2023年4月 初稿提出
2023年5月 本指導3回目(提出許可)
2023年9月 卒業試験

約2年弱の長い道のりでした。

卒論と卒業試験はまさに慶應通信のラスボス。なかなかの強敵ですが、テキスト科目に比べれば、正解がないところで自分の主張を作り上げていく楽しさもあります。

ここまで来たらあとは書き上げるだけなので、ラストスパート頑張ってください!

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