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通信制大学

日本法制史の学習記録

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今回の記事は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である日本法制史の学習記録です。

法学部の卒論は民法や刑法など実定法学の分野が圧倒的多数だと思います。

僕が日本法制史の履修を決めた理由は、基礎法学分野で卒論を書きたいと思っていたから。そして、学生時代から世界史よりも日本史が好きだったから。この二点です。

日本法制史では日本における法の成り立ちやその時代の法に込められた思想を学ぶことができます。そのため、実定法学分野で卒論を書こうとしている方でも参考になる科目ではないか、と履修後に思いました。

単位も4単位なのでお得感もありますし。

選択必修科目を選ぶ際の参考になればと思い、僕のレポート科目試験の記録、レポート作成に有用だった文献を紹介します。

レポート

2020年度の課題は二つの問がありました。一つは中国の法典から日本の法典が受けた影響(問1)。もう一つは近代日本の法典編纂の経緯(問2)。なお、これらの問は2021年度と2022年度も同じです。

レポートの作成自体からは少し話が逸れますが、追加履修手続きの重要性をお伝えしておきます。

自分が入学した年度以降に新設もしくはテキストの全面書換があった科目を履修する場合、自ら追加履修の手続きを行う必要があるので、注意してください。僕は日本法制史を履修する際、この手続きを失念していたため、日本法制史のレポートは採点されずに返却され、科目試験の受験資格を得ることもできませんでした。

毎年2月もしくは3月のニューズレターで追加履修手続きが必要な科目が発表されるので、自分が履修しようとしている科目が対象となっていないか、必ず確認するようにしましょう。

提出1回目(2021年3月提出)

追加履修の手続き後、2021年3月下旬に提出。

問2は、関心を持っていた分野であったことに加えて、参考文献も多数見つかったため、書きやすい印象でした(内容をまとめることには苦労しましたが)。一方、問1は、ピンポイントで解説している資料が見つからず、抽象的な内容となってしまいました。

約2週間後の4月上旬に不合格で返却。

問1は問の趣旨を正しく捉えきれていないので構成を再度検討する必要がある、問2は記載している内容に抽象的な箇所があるとの講評でした。

提出2回目(2021年7月提出)

2回目は2021年7月中旬に提出。

講評での指摘に基づき、問1は中国の法典から影響を受けた日本の法典の特徴を明確にするような修正を施し、問2は抽象的と指摘を受けた箇所に具体の内容を追記しました。

問1に関しては初回のレポート作成時に解説資料が少ないと感じていたものの、それは僕が問の趣旨を明確にできておらず、漠然と調べていたためだと感じました。

問2は参考文献の内容をまとめる際に抽象化しすぎてしまった部分があったため、具体の内容を記すことにそれほど苦労はありませんでした。

約2週間後の8月上旬に合格で返却。返却が早いのは嬉しいですね。

誤字があったものの、全体としてよくまとまっているとの講評でした。

科目試験(代替レポート)

2021年度第II回の科目試験(代替レポート措置)を受験し、合格しました。

代替レポートの内容は大日本帝国憲法の成立にある史実が及ぼした影響について。参考文献は多かったものの、制限字数が少なかったため、レポート問2の反省を踏まえて具体性を持たせることを意識しながら作成しました。

日本法制史を履修するうえでは、日本史の内容も踏まえながら学習を進めると効果的なのかと感じたところです。

参考文献

レポートの作成に有効だった参考文献を三冊紹介します。

まずは日本法制史の指定テキストですね。
広く全般を抑えることができるうえ、読みやすいです。問2を作成するうえで有効でした。


三田メディアで見つけた長谷山前塾長の書籍。

再レポで問1を作成し直す際に参考になりました。

指定テキストの内容を少し詳細に解説した書籍という印象です。問2を作成するうえで指定テキストと合わせて参考になりました。

まとめ

今回の記事では、慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である日本法制史の学習記録をまとめました。

個人的には、

  • 法の思想や経緯を学ぶため実定法学分野で卒論を書く人にも参考になる
  • 日本史と一緒に学習を進めることで内容の理解が深まる

という印象を持っています。

今回の記事が選択必修科目を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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