こんばんは。Madaxです。
今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である債権各論の学習記録をまとめました。
債権各論は債権総論と同様、日常生活にも関係の深い契約の権利義務関係が中心になります。
法学部甲類最難関のレポートという前評判だったものの、契約関係を学ぶために法学部に入学した私にとっては避けては通れない科目でした。
レポート、科目試験(代替レポート)、参考文献についてまとめましたので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
科目の概要
債権各論は民法「第3編債権」のうち、第2章契約〜第5章不法行為を対象としており、主に契約関係を扱います。抽象度の高い債権総論とは異なり、より具体的な契約に関する事項を扱うため、イメージしやすい印象を受けました。
債権法を体系的に学習することを考えると、総論→各論の順での履修が良さそうに感じるものの、初学者にとっては具体性の高い各論を先に履修した方がイメージを掴みやすいと思います。(指定テキストの著者である池田先生も推薦の学習手順)
レポート
2021年度の設問は契約法と不法行為法の分野からそれぞれ1題ずつの出題。
提出1回目(2021年9月)
レポートの設問は問われている内容が明確であったうえ、多くの参考文献でも扱われる内容だったため、債権総論と同様に情報収集には苦労しませんでした。
しかし、2021年9月下旬に不合格で返却。債権各論のレポートは、法学部甲類最難関という前評判だったので、複数回不合格になることは覚悟していました。
講評では、私の指摘が先入観に基づいている点、設問で問われている内容を理解できていない点、基本的な学習が足りていない点を指摘されました。また、レポートで使用した文言が設問で使用された文言と異なっていた点には厳しく指摘を受け、出題者の意図を尊重することの重要性を認識したところです。
提出2回目(2022年3月)
上記の講評を受け、設問に対する基本的な理解が誤っていると感じ、指定テキストをはじめ後述する複数の文献を読み、該当箇所をまとめ上げ、理解に徹しました。そうすることで、自分の理解が明らかに足りていない点を認識でき、修正のアプローチが見えてきたのです。
提出から1週間ほどで合格で返却。まさか2回で合格できるとは思っていなかったので、非常に驚きました。なお、1回目と2回目で採点者が変わっていたようです。
科目試験(代替レポート)
2021年度第III回科目試験(代替レポート措置)を受験し、合格。
代替レポートの設問は事例問題。レポート課題とは異なる範囲からの出題だったものの、指定テキストや参考文献に記載されている内容で回答できたため、作成には苦労しませんでした。
参考文献
債権総論と同様、指定テキストが非常に分かりやすい内容でした。基本的な内容を理解するには、指定テキストで十分であるものの、レポート作成にはもう少し踏む必要があるため、私が使用した文献をシェアします。
内容は初学者でも分かる難易度。指定テキストよりは詳しい内容のため、指定テキストを読んだ後、もう少し踏み込んだ内容を理解するにあたり、最初の一冊として最適だと思います。
債権各論に限らず、民法の各分野における学説や判例の要点がまとめられている一冊。再レポを作成するうえで、当該分野の論点を整理する際に活用しました。ただし、出版から日数が経過している点には要注意。
民法総則や債権総論も踏まえ、かなり詳細に債権各論の内容が記されています。この一冊のおかげで、不法行為法で自分の理解が至っていなかった点を明らかにすることができました。
最後に
今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である債権各論の学習記録をまとめました。いかがだったでしょうか。
日常生活にも関係の深い契約という分野を学習するため、法学部生であれば、履修して損はない科目であると感じました。
今回の記事が読者の方にとって、何かしらの参考になれば幸いです。
それでは。また!
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