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物権法の学習記録/物の所有権

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今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である物権法の学習記録です。

物権法は所有権や占有権など物に対する支配を取り扱う民法の領域。債権法と同様に日常生活を規律する法といえますね。そのため、基本的には民法総論の履修後に履修することになります。

レポートや科目試験はテキストの内容をしっかり押さえれば対応できるものの、債権法と比較すると、ややイメージが掴みにくい印象もありました。

今回の記事では物権法の概要レポート科目試験(代替レポート)参考文献(4冊)を紹介していきます。

科目の概要

物権法は物に対する支配を扱う民法の領域です。そのため、本科目の履修にあたっては民法総論を先に履修し、債権総論や債権各論を同時並行で履修することが推奨されています。

実際に履修した個人的な感想としては、民法総論は先に学ぶ必要があると思うものの、債権総論・各論の履修は同時並行でなくても良いという印象です。

債権総論を履修していると、当事者間の争いの構図をイメージしやすくなるとは思います。しかし、物権法の学習にクリティカルに影響するわけではありません。物権法、債権総論の順で履修しても逆のことが言えますからね。

物権法では動産も不動産も扱いますが、テキストの解説や問題は不動産の方が多い印象。僕は住宅や土地を所有していないので、実際のイメージは湧きませんでした。不動産業界で働いている方、住宅や土地を所有している方はイメージしやすいのかもしれません。

レポート

2021年度のレポートの問は二つ。一つは不動産に関する民法上の条文に対する判例の立場とその問題、もう一つは各種担保物権の特徴です。

少し調べただけで多くの情報が出てくるようなメジャーな問題類型だったため、関連する資料の収集は容易でした。

ただし、各問ともに一つの問で4000字書けるほどの内容なので、レポートにまとめる際には重要な要素を落とさないように注意が必要です。

2021年5月に提出し、7月に合格で返却されました。

科目試験(代替レポート)

2021年度第II回科目試験(代替レポート措置)を受験し、合格。

代替レポートの問は不動産に関する事例問題。レポート作成や参考文献の通読で取得した知識の範囲内で解答できる内容です。

レポートが代替レポートの作成期間中に合格で返却されたため、自分の解釈に間違いがないことを確認したうえで、ある程度自信を持って解答することができました。

やはり試験前にレポートが返却されると、自分の解釈の程度を確認することができますね。

参考文献

個人的に入門書の定番となっている日評ベーシックシリーズの一冊。物権法の分野で最低限学ぶべき内容は網羅されているものの、担保物権の内容がないのは惜しいところ。

こちらも入門書として定番な有斐閣Sシリーズ担保物権の内容が扱われていたので、日評ベーシックシリーズの補完的な役割として使用しました。

以前、民法総論の学習記録でも紹介した一冊。民法の条文を理解するうえでは最も役に立つ書籍だと思います。

レポートが判例の内容も参照しなければならなかったので、使用しました。判例が網羅的に収録されている本書は有用です。

まとめ

今回は慶應義塾大学通信教育課程法学部の選択必修科目である物権法の学習記録をまとめました。

  • 民法総論を先に履修する必要があるものの、債権総論・各論は同時並行でも後でも問題ない
  • 物権法は不動産に関する内容が多いため、人によってはイメージしづらい可能性がある
  • 入門書の日評ベーシックシリーズのみではカバーできない範囲がある

物権法は一読しただけではイメージが掴みにくく、何度もテキストを読み直す分、理解が深まるのではないかと思います。

債権法と並んで日常生活を規律する法の領域なので、定期的にテキストを読み直して、知識の定着を図りたいですね。

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