Madaxです。
今回は赤羽雄二さんが執筆された『ゼロ秒思考』について、僕が感じた書籍の要点をまとめるとともに、以前に読んだ前田裕二さんの『メモの魔力』の内容を踏まえた僕なりのアクションプランを記します。
書籍の要点
本書の最終目的は前述したA4用紙1枚で考えを深めて心を整理することにあると感じました。メモによって考えの深化や心の整理を実現するために、具体的なメモの書き方やメモを書くことによる効用が述べられていますが、僕が重要だと感じた点は次の三つです。
- 言葉への鋭い意識を持つ
- とにかくメモを書く
- A4用紙横置きで1件1ページでメモを書く
以下では上記の三点について、書籍の内容と僕自身の考えを合わせながら詳述します。
言葉への鋭い意識を持つ
まずメモを書く前提として、思考は言葉によってなされること、感情は言葉で表現できることを認識する必要があります。人は必ず言葉を使って思考しているので、頭の中でもやっとしているイメージを具体的に言葉で表現することにより、問題解決へのアクションにつなげることができるのです。
また、多種多様な人と交わる社会において、自分の話を意図するとおりに理解してもらうためには、地域、時代、コミュニティによって「言葉」の意味に揺らぎがあることを理解し、話す相手に応じて適切な言葉遣いをする必要があります。この点については、ジェネレーションギャップや異業種の人との会話といったことが想定しやすいのではないでしょうか。
とにかくメモを書く
上記の前提を念頭に置くと、頭に浮かんだ考えや感情をとにかくメモに書き留めることはその時の考えや感情の整理に効果的であることが理解できると思います。メモに書き留めるという作業を行うことによって、考えや思いが頭の中で堂々巡りすることを防ぐことができます。
また、感情の言葉への変換→手書き→内容を目で確認、というステップを経ることで、メモが外部メモリとして機能します。この点は、違うアプローチではありましたが、前田裕二さんが『メモの魔力』で主張されていた内容とも一致しますね。
このように考えや感情を全て書き留めることが習慣化されると、本当に大切なことを見極めることが可能になります。
A4用紙横置きで1件1ページでメモを書く
本書で推奨されているメモ書きは以下のような方法です。
- 1件(テーマ)1ページ
- 1ページ6行以内(頭の中を整理するため)
- 1行20〜30字(内容に具体性を持たせるため)
- それぞれの内容は同じ階層にすることを意識
僕は四つ目の「それぞれの内容は同じ階層にすることを意識」が特に重要だと感じました。メモ書きは頭の中にある考えを書き留めて終わりではなく、何かしらのアウトプット(企画書やレポートなど)が想定されているので、それらの構成を考えるうえで階層構造は意味を持つからです。
また、本書では1件1ページで書くことが基本的に推奨されていますが、A4用紙を左右に分割して、それぞれに関連するサブテーマ(「問題点」と「対策」など)を設けてメモ書きする方法も紹介されていました。
アクションプラン
本書の頭の中にある考えや感情をメモに書き留めることは、前田裕二さんの抽象化のプロセスと一致する部分があると感じました。そのため、僕は場合分けをしてアクションプランを考えました。
- (ファクトがある場合)A4用紙を左右に分割、左側にファクト、右側に気付きとアイデアを6行以内で書き留める
- (考えを整理する場合)A4用紙を分割せずに6行以内で書き留める
本書を読んでからこの方法でメモを書くことを続けていますが、考えを整理することはもちろんのこと、自分が何に関心を持っていて、どのような思考をする傾向にあるのかを把握することが可能になったと実感しています。
まとめ
今回の記事では赤羽雄二さんが執筆された『ゼロ秒思考』の内容をまとめつつ、前田裕二さんの『メモの魔力』を踏まえた僕なりのアクションプランを最後に提示しました。
僕が感じた書籍の要点は次の三つです。
- 言葉への鋭い意識を持つ
- とにかくメモを書く
- A4用紙横置きで1件1ページでメモを書く
僕なりのアクションプランは次のとおりです。
- (ファクトがある場合)A4用紙を左右に分割、左側にファクト、右側に気付きとアイデアを6行以内で書き留める
- (考えを整理する場合)A4用紙を分割せずに6行以内で書き留める
この記事が考えの深化や心の整理の一助になれば幸いです。