こんばんは。Madaxです。
皆さんは勉強するとき、集中力を維持したり、すぐに取りかかることができるでしょうか?
私自身、通信制大学に入学してから丸4年経とうとしていますが、もともと集中することが苦手ということもあり、日によって集中できる度合いがバラバラでした。
なるべく効率良く勉強したいという思いをずっと持っていたところ、たまたまツイートで『ヤバい勉強脳』が目に留まりました。正直、キャッチーなタイトルに惹かれた部分が大きく、中身にはあまり期待していなかったのですが、参考にできる箇所(特に第2章〜第4章)が多々ありました。
前向きに勉強できるマインドを持ち、自分自身の感覚をフル活用し、適度な休憩を取る。これが個人的には重要だと感じました。その内容をシェアしますので、勉強の進め方に悩まれている方は是非ご一読いただければ幸いです。
心と体の状態を知る
勉強する気がしない
誰もがそのような状態になったことがあると思います。でも、その原因を身体的な観点から考えたことは少ないのではないでしょうか。
本書ではそれが呼吸(酸素供給量)の違いにあると指摘しています。
交感神経が前面に出て緊張状態になると、人は呼吸が速くなり、結果として多くの酸素を消費し、身体に大きな負荷がかかります。この状態は、本来副交感神経が優位に働く場面でも交感神経が活性化するような行動をしていると、交感神経が過剰に働くようになり、身体へ負担がかかるシーンが多くなってしまうというわけです。
このように身体の状態と心理の状態は密接にかかわっているため、勉強できる身体をつくるためには、神経の機能を良い方向に導く必要があるということになります。それが冒頭でも述べたマインドの改善という視点です。
勉強を継続するためには、以下の二つの状態である必要が本書で述べられています。
- 勉強の意義を自然に見出すことができる
- 知的好奇心の探求
これ以外のマインド(相手との競争、罰やリスクの回避)では、長期的に勉強を継続することは困難となってしまいます。
勉強する環境の設定に注力する
身体の状態を把握し、それに応じて最適な勉強環境を用意すれば、気合いで勉強を続けるという非効率的な根性論に頼る必要がなくなります。
身体の状態をモニターするには、外受容感覚(いわゆる五感)、固有感覚(身体の動き)、内受容感覚(身体の内部感覚)を使います。本書ではそれぞれの感覚について、勉強ボディを作るための個別のトレーニング方法が記載されているので、自分の状況に応じてチョイスできる点が良いと感じました。
私が参考にできると感じたのは以下のものです。
- 外受容感覚:周囲の音の聞こえ具合を集中力の指標とする
- 固有感覚:足をしっかり地面に付けて良い姿勢を保つ
- 内受容感覚:呼吸の深さと手足の温度を意識する
これらの感覚をセンサーとして有効に活用して、集中力が切れたことを察知し、理想の状態に戻すための方法を複数準備しておくことが、勉強を継続するうえでは大事ですね。
長期的な視点で効率的な勉強方法に取り組む
効率よく勉強するためには、集中しているときに働くセントラルエグゼクティブネットワークと落ち着いているときに働くデフォルトモードネットワークをうまく切り替えることが必要です。なぜなら前者のネットワークは情報収集、後者のネットワークは情報の整理と加工をそれぞれ担っているから。
デフォルトモードネットワークは情報の整理と加工を担っているので、勉強した知識を活用できる状態にするためには、いかにこのネットワークにできるかが重要だと感じました。そのために必要だと感じたのは次の二つ。
- 一定の時間で必ず休憩する
- 休憩時は目を休める
ホメオスタシスの原理では、過度な集中は過度な鎮静を生むため、長時間集中し続けるとしばらくは集中することができず、長期的に見るとなかなか勉強が進まないという事態に陥ってしまいます。
休憩時には目を休めることが重要。目はネットワークの切り替えと連動しており、パソコンの画面を見つめているときのような場合は、セントラルエグゼクティブネットワークが優位の状態です。そのため、休憩時間にスマホを見てしまうと、ネットワークが切り替わらないままなので、一定の時間になると過度な鎮静状態を迎えることになります。
本書には15分で目の使い方を切り替えたり、30分で姿勢を変える等の休憩時間の目安が記載されています。こればっかりはいろいろ試してみて、自分に最適な時間を見つけるのが良いと思います。私自身は、45分集中+10分休憩が一番しっくりきました。
自分を理解して勉強を継続できる環境づくりを
今回は『ヤバい勉強脳』を読み、勉強の継続に参考となる内容をまとめました。いかがだったでしょうか。
私自身、これまでは体調や気分に任せて勉強していたので、本書の内容を取り入れた結果、比較的長時間勉強を継続することができているように感じます(もちろんやる気がないときもあります)。
また、今回の記事では詳しく記載しなかったものの、本書では知識を定着するために良質な睡眠をとることの重要性にも触れられていました。
以前に『スタンフォード式最高の睡眠』の内容をシェアしたように、私も睡眠は大事にしているので、無理なく勉強を継続できる環境を今後も模索し続けられればと思っています。
それでは。また!