こんにちは。Madaxです。
2023年9月、ついに慶應義塾大学通信教育課程法学部を卒業しました!
2019年4月に学士入学して4年半。入学当初に目標としていた”4年での卒業”からは少し遅れたものの、”卒業”という目標自体は達成することができました。
卒業までの道のりを自分の中だけに閉じておくのはもったいないので、僕自身の単位取得や卒業論文作成の過程をご紹介します。慶應通信に在学中の方や入学を検討中の方は参考にしてください。
今回は#3 スクーリング編です。この記事では僕が履修したスクーリング科目と各スクーリングの特徴をお伝えします。(夜間スクーリングは受講していないので割愛します)
学習前に必要な準備は以下の記事で解説しているので、まだご覧になってない方は先にご覧ください。
受講したスクーリング科目
慶應通信の4年半で受講したスクーリング科目は次のとおり。
年度 | 科目名 | 種類 | 結果 |
2019 | 医事法 | 夏期 | 合格 |
2019 | 経済政策 | 夏期 | 合格 |
2019 | 政治理論 | 週末 | 合格 |
2020 | 日本政治論 | メディア | 合格 |
2020 | 刑事政策学 | 夏期(オンデマンド) | 合格 |
2020 | 経済原論(マクロ経済学) | 週末(オンデマンド) | 合格 |
2021 | 国際法 | メディア | 合格 |
2021 | 会社法 | 夏期(オンデマンド) | 合格 |
2021 | 図書館・情報学 | 週末(オンデマンド) | 合格 |
2022 | 法哲学 | メディア | 合格 |
当時は興味の赴くままに科目を選択していたものの、整理してみると、法学部の甲類・乙類、経済学部、文学部と満遍なく受講していました。他学部の科目を履修できることがスクーリングの魅力かもしれません。
楽しみながら学ぶことこそ、学び直しの醍醐味だと思うので、その意味ではテキスト科目にはない魅力がスクーリングにはあります。
夏期スクーリング
僕が実際に対面で受講できたのは2019年度の医事法と経済政策のみ。初めてのスクーリングだったこともあり、通信生の学習に対する熱量を感じました。
特に経済学部で最も人気のあるゼミを主宰している先生が講義された経済政策は印象に残っています。実際に授業を受けたことで、その後の学習に対するモチベーションが高まったことは間違いありません。
通信課程では実際に対面で授業を受ける機会がないからこそ、スクーリングのみで開講されている科目や、受講の機会が少ない科目、理解があまり及んでいない科目を積極的に履修すると良いと思います。
その点において、夏期スクーリングは、開講科目の豊富さと履修可能な科目数の多さが最大のメリット。スクーリングの履修計画は夏期スクーリングを軸に考えるべきです。
週末スクーリング
週末スクーリングも対面で受講できたのは2019年度の政治理論のみでした。講義のスタイルがやや独特(?)で講義自体は面白いものの、試験対策として内容を整理するのに苦労した記憶があります。
土曜午後と日曜午前に開講されることから、平日に休暇を取得する必要がないため、社会人にとってはありがたい制度。開講科目の少なさや取得可能科目が1科目というのはデメリットですね。
2019年当時は地方在住だったので、週5日フルタイムで働き、週末に移動して授業を受け、翌週は仕事とレポート・試験対策を行うサイクルを3週間繰り返すことになり、身体的負担は大きかったです。
メディアスクーリング
受講した日本政治論、国際法、法哲学はいずれもその後の学習や生活に役立ちました。
日本政治論では日本人の行動・思想の様式が日本政治に与えた影響や日本政治の体制・指導者の特徴を扱っています。歴史に基づく日本の組織の問題点や特徴は、組織で生きる社会人にとって有益な情報でした。コロナ禍における日本人の行動様式が講義の内容と一致していたことも興味深かったです。
国際法では国際社会における法秩序(武力紛争、紛争解決、条約、領域、慣習など)を幅広く学ぶことができます。国際法を履修していたことでロシアーウクライナ問題の理解に大きく役立ちました。(あまり役立って欲しくはないですけどね…)
法哲学はテキスト科目が正義論を対象とするのに対して、スクーリングでは法概念論を対象とします。個人的にテキスト科目で法哲学に興味を持ったので、スクーリングで異なる内容を学ぶことができ、知的好奇心を満たすことができました。
メディアスクーリングは自分の好きなタイミングで受講できる点が最大の魅力。その一方、科目試験(7月)の枠を一つ消費するため、他のテキスト科目との調整が必要となる点は要注意です。
スクーリングはモチベーションの向上に有益
夏期スクーリング、週末スクーリング、メディアスクーリングの特徴をまとめると、次の表のような感じでしょうか。
夏期スクーリング | 週末スクーリング | メディアスクーリング | |
実施時期 | 8月第2週(I期) 第3週(II期) 第4週(III期) 月曜〜土曜(もしくは日曜〜金曜) |
10月第3週〜第5週(11月第1週) 土曜午後・日曜午前 |
4月〜6月 |
実施場所 | 日吉(I期・II期) 三田(III期) |
三田 | Web |
開講科目数 | 最も多い | 少ない | 普通 |
受講可能科目数 | 1期あたり2科目 | 1科目 | 6科目 |
成績評価方法 | 最終日に試験 / レポート | 最終日に試験 / レポート | 小テスト、レポート、科目試験 |
受講料 | 5,000円 | 5,000円 | 20,000円 |
メリット | 開講科目の豊富さと受講可能科目数の多さ | 土日に受講できる | 時間・場所の制限なく受講できる |
デメリット | 平日の休暇取得の難しさ | 開講科目・受講可能科目の少なさ | 科目試験とのバッティング |
慶應通信での学習はテキスト科目がメインであるものの、スクーリングは学習のモチベーションを向上させるうえで非常に効果的です。
対面にしろオンラインにしろ、直接授業を受ける機会はほとんどないので、テキスト科目では履修できない科目を積極的に履修することをおすすめします。